すてぴあAzureを勉強し始めたんだけど、リソースグループとサブスクリプションの違いがよくわからないし、Microsoft Entra IDとかAzure ADとか名前が変わってて余計に混乱するわ…



Azureあるあるだよね。特にサブスクリプション・リソースグループ・リソースの3層構造は、最初にAWSやGCPを触ってきた人ほど「なにこれ?」ってなりやすいんだ。でも、よく出る20語だけ押さえておけば入門記事やチュートリアルがかなり読みやすくなるよ。特にAzureはMicrosoft製品との連携が強いクラウドだから、「何に使うか」でサービスを分類できると一気に理解が進むよ。
Azureは最初から全サービスを覚えようとすると、高確率で挫折します。
大事なのは「何に使うか」をざっくり把握すること。
それだけで管理画面やドキュメントの見え方がかなり変わります。
- サブスクリプションとリソースグループの違いがわからない
- Azure ADとMicrosoft Entra IDが同じなのか違うのか混乱する
- Blob StorageとManaged Disksはどちらもストレージなのに何が違うの?
- 無料アカウントのつもりで使っていたら知らぬ間に課金されていた
この記事では、こうした悩みを解消するために、Azure初心者が最初に押さえるべき基本用語20個を「何に使うか」を中心にわかりやすく解説します。
- Azureの全体像と5つのカテゴリ分類
- サブスクリプション・リソースグループ・Virtual Machinesなど基本用語20語の意味と使い方
- Blob StorageとManaged Disksの違い・App ServiceとFunctionsの違いなど混同しやすい用語の整理
- Azureの料金で失敗しないために知っておきたい用語
- 個人開発でAzureを使うべきかどうかの判断基準
Azure用語を覚える前に知っておきたい全体像



そもそもAzureって何?AWSやGCPとどう違うの?



AzureはMicrosoftが提供するクラウドサービスの総称だよ。サーバー・DB・ストレージ・AI・ネットワークまで、インターネット経由で必要な分だけ使える仕組みのこと。AWSが「なんでも揃う万能選手」、GCPが「データ分析とAIの専門家」なら、Azureは「Microsoft製品との連携に圧倒的に強いクラウド」というイメージが一番近いかな。
Azureには多くのサービスがありますが、初心者はまず以下の5つのカテゴリに分けて考えると理解しやすくなります。
| カテゴリ | 代表サービス | 役割 |
|---|---|---|
| サーバー・実行環境 | Virtual Machines / App Service / Azure Functions | アプリや処理を動かす |
| ストレージ | Blob Storage / Managed Disks | ファイルやディスクを保存する |
| データベース | Azure SQL Database / Cosmos DB | データを管理する |
| ネットワーク | Virtual Network / Subnet / NSG / Load Balancer | 通信経路を管理する |
| ID・運用・セキュリティ | Microsoft Entra ID / Azure Monitor / Key Vault | 認証・監視・機密情報管理を行う |
「このサービスはサーバー系」「これはID管理系」とカテゴリで分類できるようになるだけで、Azureの理解はかなり進みます。
最初からサービス名を暗記しようとするより、まずこの5分類を頭に入れておきましょう。
これだけは押さえたいAzure基本用語20選
最初は完璧に覚える必要はありません。
「聞いたことがある」「何となく役割がわかる」くらいで十分ですよ!
① Azure|Microsoftのクラウド道具箱
AzureとはMicrosoftが提供するクラウドサービスの総称で、正式には Microsoft Azure と呼ばれます。
仮想サーバー・ストレージ・データベース・ネットワーク・AI・ID管理・セキュリティなど、IT基盤として必要な機能をインターネット経由で利用できます。
AWSがAmazonのクラウド、GCPがGoogleのクラウドなら、AzureはMicrosoftのクラウドです。
特にMicrosoft 365・Windows Server・Active Directory・SQL Server・Teamsなど、Microsoft製品との相性がよいのが最大の特徴です。
② サブスクリプション|Azureの契約・課金単位
サブスクリプションとは、Azureの契約・課金単位です。
Azureを使うにはまずサブスクリプションが必要で、その中にリソースグループを作り、仮想マシンやデータベースなどを作成していきます。
| 分け方の例 | イメージ |
|---|---|
| 個人用 | 学習・個人開発用 |
| 部門別 | 開発部門・営業部門 |
| 環境別 | 本番環境・検証環境 |
| 会社別 | グループ会社ごとに分ける |
「サブスクリプション=請求や契約に関わる大きな単位」と覚えておきましょう。
AWSやGCPにはない概念なので、最初は少し戸惑うかもしれませんが、慣れると管理しやすい仕組みです。
③ リソースグループ|関連リソースをまとめるフォルダ
リソースグループとは、Azureのリソースをまとめる入れ物です。仮想マシン・ディスク・ネットワーク・データベースなど、関連するリソースを1つのグループにまとめて管理できます。
たとえばWebアプリ用に、Virtual Machine・Managed Disk・Virtual Network・Public IP・NSGをひとつのリソースグループにまとめておくと管理しやすくなります。
学習用リソースをまとめておけば、使い終わったあとにリソースグループごと削除できるため、消し忘れ防止にもなります。
④ リソース|Azureで作った実際の部品
リソースとは、Azure上で実際に作成したサービスや部品のことです。
仮想マシン・ディスク・ストレージアカウント・SQL Database・仮想ネットワークなど、Azureで作るものはほぼすべてリソースとして扱われます。
| リソースの例 | 内容 |
|---|---|
| Virtual Machine | 仮想サーバー |
| Storage Account | ストレージ管理 |
| SQL Database | データベース |
| Virtual Network | ネットワーク |
| Public IP | インターネット上の固定住所 |
Azureで何かを作ったら「リソースが増える」と覚えておきましょう。
不要なリソースを残すと料金が発生し続けることがあるため、学習後はリソース一覧を必ず確認してください。
⑤ リージョン|Azureを使う地域
リージョンとは、Azureのデータセンターがある地域のことです。
日本向けのサービスであれば、東日本や西日本のリージョンを選ぶことが多いです。
| 選ぶ理由 | 内容 |
|---|---|
| 表示速度 | ユーザーに近いリージョンほど通信が速い |
| 障害対策 | 複数リージョンに分散することで可用性を高められる |
| 法律・規制 | データを置く国や地域が重要になる場合がある |
初心者はまず、「日本向けサービスなら日本国内のリージョンを選ぶ」と覚えておけばOKです。
⑥ 可用性ゾーン|リージョン内の独立したデータセンター区画
可用性ゾーン(Availability Zone)とは、リージョン内にある独立したデータセンター区画です。
AWSのアベイラビリティゾーン、GCPのゾーンと同じ考え方です。
複数の可用性ゾーンにリソースを分散させることで、1か所で障害が発生してもサービスを継続しやすくなります。
企業システムでは重要な概念ですが、学習用に仮想マシンを1台作るだけなら、最初から深く理解しすぎなくても問題ありません。
「リージョンの中にある複数の独立したデータセンター」とだけ覚えておきましょう。
⑦ Azure Virtual Machines|Azure上の仮想サーバー
Azure Virtual Machinesは、Azureで仮想サーバーを作成できるサービスです。
AWSのEC2、GCPのCompute Engineに近いサービスで、LinuxやWindows Serverの仮想マシンを数分で立ち上げられます。
Webアプリ・APIサーバー・検証環境・社内システムなどを動かすことができますよ。
AzureはMicrosoftのクラウドなので、特にWindows Serverとの相性がよいです。
LinuxもOKですが、Windows環境をクラウドで使いたい場合にAzureは選びやすい選択肢です。
従量課金のため、使い終わったら停止・削除する習慣をつけましょう。
⑧ VMサイズ|仮想サーバーの性能プラン
VMサイズとは、Azure Virtual Machinesで選ぶサーバースペックのことです。
CPU・メモリ・ディスク性能・用途に応じてさまざまなサイズが用意されています。
| 用途 | VMサイズのイメージ |
|---|---|
| 学習用 | 小さめのVM |
| Webアプリ | 標準的なVM |
| 高負荷処理 | CPU・メモリが大きいVM |
| AI・画像処理 | GPU付きVM |
初心者は最初から高性能なVMを選ぶ必要はありません。
学習目的なら小さいVMから始め、使い終わったら必ず停止または削除しましょう。



Azure・サブスクリプション・リソースグループ・リソース・リージョン・VM…と来て、なんとなく全体の構造が見えてきた気がするわ!
⑨ Azure Blob Storage|Azure上の大きなファイル倉庫
Azure Blob Storageは、画像・動画・ログ・バックアップなどのファイルを保存するためのストレージサービスです。
AWSのS3、GCPのCloud Storageに近いサービスです。
Blob Storageでは、ファイルを「コンテナー」という入れ物に保存します。
| 用途 | 例 |
|---|---|
| 画像保存 | Webサイトやアプリの画像 |
| 動画保存 | 配信用の動画データ |
| バックアップ | DBやログの保存先 |
| 静的ファイル | HTML/CSS/JavaScriptの保存 |
⑩ ストレージアカウント|Azureでストレージを使うための管理箱
ストレージアカウントは、Azure Storageを使うための管理単位です。
Blob Storageを使う場合も、まずストレージアカウントを作成し、その中にコンテナーを作ってファイルを保存します。
| 用語 | イメージ |
|---|---|
| ストレージアカウント | ストレージ全体の管理箱 |
| コンテナー | ファイルを入れる箱 |
| Blob | 保存されたファイル本体 |
AWSのS3では「バケット」にファイルを入れますが、Azureでは「コンテナー」に入れます。
他クラウドとの対比で覚えると混乱しにくいです。
⑪ Managed Disks|VMにくっつけるSSD/HDD
Managed Disksは、Azure Virtual Machinesに接続して使うディスクです。
AWSのEBS、GCPのPersistent Diskに近い役割で、VMのOS・アプリケーション・データなどを保存します。
| 項目 | Blob Storage | Managed Disks |
|---|---|---|
| 役割 | ファイル置き場 | VMに接続するディスク |
| 使い方 | 画像・ログ・バックアップ保存 | OS・アプリ・DB保存 |
| イメージ | 倉庫 | サーバーのSSD/HDD |
VMを削除してもManaged Disksが残っていると料金が発生し続けます。
学習用VMを削除するときは、ディスクも残っていないか確認しましょう。
⑫ Azure SQL Database|Azureが管理してくれるSQL Server系データベース
Azure SQL Databaseは、Microsoft SQL Serverをベースにした管理型データベースサービスです。
自分でSQL Serverをインストール・管理しなくても、Azure上でデータベースを利用できます。
バックアップやメンテナンスはAzure側が管理してくれます。便利ですね!
| 構成 | 特徴 |
|---|---|
| VMにSQL Serverを入れる | 自由度は高いが管理はすべて自分 |
| Azure SQL Databaseを使う | 管理が楽になるが、料金は上がりやすい |
企業でSQL Serverを使っている場合、Azure SQL Databaseはクラウド移行先として有力です。
個人開発ではコストが上がりやすいので、必要性を確認してから使いましょう。
⑬ Cosmos DB|大量アクセスに強いAzureの高速データベース
Cosmos DBは、AzureのNoSQLデータベースサービスです。
大量アクセスやグローバル分散に強く、AWSのDynamoDB・GCPのFirestoreと似た位置づけです。
IoTデータ・ゲームデータ・チャットアプリ・グローバルサービスなどの用途に向いています。
初心者はまず、Azure SQL DatabaseとCosmos DBの違いをざっくり押さえれば十分です。
| 用語 | イメージ |
|---|---|
| Azure SQL Database | 表形式の管理型データベース |
| Cosmos DB | 柔軟で高速なNoSQLデータベース |
一般的な業務データやWebアプリならSQL Database、大量アクセスや柔軟なデータ構造が必要な場合はCosmos DBが候補になります。
⑭ Virtual Network|Azure上の自分専用ネットワーク
Virtual Network(VNet)は、Azure上に作る自分専用の仮想ネットワークです。
仮想マシン・データベース・ロードバランサーなどは、このネットワークの中で通信します。AWSのVPC、GCPのVPCネットワークに近い役割です。
初心者はまず、以下の3つの関係だけ押さえておきましょう。
- Virtual Network(VNet) = ネットワーク空間全体
- Subnet = その中の区画
- NSG = 通信を許可・拒否するルール
⑮ Subnet|VNetを分割した区画
SubnetはVirtual Networkの中を分けたネットワーク区画です。
Webサーバー用・データベース用・管理用などに分けて配置することがあります。
| サブネット | 用途 |
|---|---|
| Web用サブネット | Webサーバーを配置 |
| DB用サブネット | データベースを配置 |
| 管理用サブネット | 管理用VMを配置 |
VNetが「敷地全体」、Subnetが「部屋」のようなものと理解するとわかりやすいです。
⑯ NSG(Network Security Group)|通信を制御する門番
NSGは、Azureで通信を制御するためのルールです。
AWSのセキュリティグループ、GCPのFirewall Rulesに近い役割で、「どの通信を許可し、どの通信を拒否するか」を設定します。
| 許可する通信 | 用途 |
|---|---|
| 22番ポート | SSH接続 |
| 3389番ポート | リモートデスクトップ(RDP) |
| 80番ポート | HTTP通信 |
| 443番ポート | HTTPS通信 |
| 1433番ポート | SQL Server接続 |
設定を間違えるとSSHやリモートデスクトップで接続できなくなることも。特に3389番ポートのRDPを全世界に公開するのは危険なので、接続元を必ず制限しましょう。
⑰ Microsoft Entra ID|AzureやMicrosoft 365のログイン・権限管理の中心
Microsoft Entra IDは、ユーザー認証やID管理を行うサービスです。
以前は Azure Active Directory(Azure AD)と呼ばれていましたが、現在はMicrosoft Entra IDという名称に変わっています。
古い記事や社内資料では「Azure AD」と書かれていることも多いため、両方の名前を覚えておくと混乱しにくいです。
- ユーザー・グループの管理
- シングルサインオン(SSO)
- 多要素認証(MFA)
- Microsoft 365との認証連携
- アプリへのログイン管理
企業でMicrosoft 365を使っている場合、Entra IDは非常に重要なサービスです。
まず「Microsoft Entra ID=旧Azure AD=認証・ID管理」とセットで覚えておきましょう。



Entra IDはAzureの中でも独自性の強いサービスで、AWS・GCPにはほぼない概念です。Microsoft環境を使っている企業ではほぼ必ず登場するので、名前だけでも早めに覚えておくと損はないですよ!
⑱ Azure App Service|Webアプリを簡単に公開できる場所
Azure App Serviceは、WebアプリやAPIを簡単に公開できるサービスです。
仮想マシンを自分で細かく管理しなくても、アプリをAzure上で動かせます。
.NETやC#で作ったWebアプリとの相性がよく、Microsoft製品ならではの強みが活きるサービスです。
仮想マシンを自分で管理したいならVirtual Machines、Webアプリを手軽に公開したいならApp Serviceと覚えるとよいです。
Node.js・Python・Javaなどにも対応しています。
⑲ Azure Functions|必要なときだけ動く小さなプログラム
Azure Functionsは、サーバーを管理せずに小さなプログラムを実行できるサービスです。
AWSのLambda、GCPのCloud Functionsに近いサービスで、イベントをトリガーにして自動的に処理を実行します。
App ServiceとFunctionsの違いは、以下のように考えるとわかりやすいです。
| サービス | 向いている用途 |
|---|---|
| App Service | WebアプリやAPIを継続的に公開する |
| Azure Functions | イベントに応じた小さな自動処理を動かす |
WebアプリならApp Service、「ファイルがアップロードされたら処理する」「定期的にバッチを動かす」といった自動処理ならFunctionsと覚えておきましょう。
⑳ Azure Monitor|Azureの健康状態を見るモニター
Azure Monitorは、Azureのリソースやアプリの状態を監視するサービスです。
VMのCPU使用率・メモリ・ログ・エラー・アラートなどを確認できます。
- VMのCPU使用率やメモリを確認する
- アプリのログを確認する
- エラー発生時にメールで通知を受け取る
- リソース使用量やパフォーマンスの変化を追う
サービスは作って終わりではありません。
Virtual MachinesやApp Serviceを使い始めたら、Azure Monitorの存在は知っておくとよいです。
【早見表】Azure基本用語20語まとめ
ここまで紹介した20語を一覧で確認できます。
迷ったときの辞書として使ってください。
| 用語 | 一言イメージ | カテゴリ |
|---|---|---|
| Azure | Microsoftのクラウド道具箱 | 全体 |
| サブスクリプション | Azureの契約・課金単位 | 基礎 |
| リソースグループ | 関連リソースをまとめるフォルダ | 基礎 |
| リソース | Azureで作った実際の部品 | 基礎 |
| リージョン | Azureを使う地域 | 基礎 |
| 可用性ゾーン | リージョン内の独立したデータセンター区画 | 基礎 |
| Azure Virtual Machines | Azure上の仮想サーバー | サーバー |
| VMサイズ | 仮想サーバーの性能プラン | サーバー |
| Azure Blob Storage | ファイル保存用の倉庫 | ストレージ |
| ストレージアカウント | ストレージの管理箱 | ストレージ |
| Managed Disks | VMに接続するディスク | ストレージ |
| Azure SQL Database | 管理型SQL Server系DB | データベース |
| Cosmos DB | 高速なNoSQLデータベース | データベース |
| Virtual Network | Azure上の専用ネットワーク | ネットワーク |
| Subnet | VNet内のネットワーク区画 | ネットワーク |
| NSG | 通信を制御する門番 | セキュリティ |
| Microsoft Entra ID | 認証・ID管理の中心 | ID管理 |
| Azure App Service | Webアプリの実行環境 | アプリ実行 |
| Azure Functions | 必要なときだけ動く処理 | サーバーレス |
| Azure Monitor | Azureの監視モニター | 運用 |
料金で失敗しないために覚えておきたい用語



Azureにも無料アカウントがあるって聞いたけど、課金される心配はないの?



油断は禁物だよ。VMを停止してもManaged Disksが残ったり、Public IPやバックアップで少額課金が続いたりすることがある。最初に料金関係の用語だけは把握しておこう。
- 無料アカウント
-
Azureには無料アカウントや無料枠が用意されていますが、すべてのサービスが無制限に無料になるわけではありません。
対象サービス・利用上限・クレジットの有効期限などを事前に確認しましょう。
「無料アカウント=何でも完全無料」と考えない方が安全です。
- 従量課金
-
使った分だけ料金が発生する仕組みです。
VMの起動時間・ディスク容量・ストレージ容量・データ転送量・バックアップなどで料金が変わります。
月額固定のVPSと違い、使い方によって大きく変わる点に注意が必要です。
- 予算アラート
-
設定した金額に近づいたときにメールで通知してくれる機能です。
月1,000円・月3,000円など上限を設定しておけば、使いすぎに気づきやすくなります。
Azureを使い始めたら最初に設定すべき機能のひとつです。
- ディスク料金
-
VMを停止してもManaged Disksが残っていると料金が発生し続けます。
「サーバーを止めたから完全無料」にはならない点に注意しましょう。
不要なVMと一緒に、不要なディスクも削除する習慣をつけてください。
- Public IP
-
インターネットからAzureのリソースへアクセスするためのIPアドレスです。
不要になったPublic IPを残しておくと料金が発生する場合があります。
学習用リソースを削除するときは、Public IPも残っていないか確認しましょう。
個人開発でAzureは必要?VPSとの比較で考えよう
Azureは高機能ですが、個人開発では最初からAzureを使う必要はありません。
「Azureでなければならない理由があるか」を先に考えるのが、コスト面でも学習面でも失敗しにくい選び方です。
| 項目 | Azure | VPS |
|---|---|---|
| 料金体系 | 従量課金 | 月額固定が多い |
| 拡張性 | 高い | 中程度 |
| Microsoft連携 | ◎ | 基本的には弱い |
| 初心者の扱いやすさ | やや難しい | 比較的わかりやすい |
| 小規模アプリ | 過剰になることも | 向いている |
| 企業システム | ◎ | 用途による |
- Azureが向いているケース
- VPSで十分なケース



個人開発レベルでは「Azureでなければいけない理由」がないケースは正直多いです。特にLinuxベースの小規模Webアプリなら、VPSの方がシンプルで料金管理もしやすいと私自身も感じています。Microsoft環境と関係が薄い場合は、まずVPSや他のクラウドから始める方が現実的かもしれません。
Azure用語を効率よく覚えるコツ3つ
- ① 全部覚えようとしない
-
Azureにも膨大な数のサービスがあります。
最初から全部覚えようとすると挫折するだけです。
まずはこの記事で紹介した20語、中でもサブスクリプション・リソースグループ・Virtual Machines・Blob Storage・Managed Disks・SQL Database・Virtual Network・NSG・Microsoft Entra ID・App Serviceの10語を優先しましょう。
- ② 実際に小さく触りながら覚える
-
Azure用語は読むだけでは定着しにくいです。
実際にリソースグループを作り、Virtual Machinesで小さなVMを作成したり、Blob Storageにファイルをアップロードしたりすると理解が一気に進みます。
使い終わったら必ず停止・削除し、予算アラートも忘れずに設定しましょう。
リソースグループをまとめて削除できるように整理しておくと後片付けも楽です。
- ③ 「何に使うサービスか」で覚える
-
正式名称から覚えようとすると難しいです。
「Virtual Machines=仮想サーバー」
「Blob Storage=ファイル置き場」
「SQL Database=データベース」
「Virtual Network=ネットワーク」
「NSG=通信制御」
「Entra ID=認証・ID管理」
「App Service=Webアプリ公開」のように、役割で覚える方が実用的です。
よくある質問
- Azure初心者が最初に覚えるべき用語はどれですか?
-
サブスクリプション・リソースグループ・Virtual Machines・Blob Storage・Managed Disks・SQL Database・Virtual Network・NSG・Microsoft Entra ID・App Serviceの10語を優先して覚えることをおすすめします。
Virtual Machinesは仮想サーバー・Blob Storageはファイル保存・SQL Databaseはデータベース・Virtual Networkはネットワーク・Entra IDは認証管理と役割で覚えるとわかりやすいです。
- Azure ADとMicrosoft Entra IDは同じですか?
-
基本的には同じものと考えてOKです。
以前はAzure Active Directory(Azure AD)と呼ばれていましたが、現在はMicrosoft Entra IDという名称になっています。
古い記事や社内資料では「Azure AD」と書かれていることも多いため、両方の名前を覚えておくと混乱しにくいです。
- Blob StorageとManaged Disksの違いは何ですか?
-
Blob Storageは画像・動画・バックアップなどを保存する「倉庫」で、VMとは独立して使えます。
Managed DisksはVMに接続して使う「サーバーのSSD/HDD」で、OSやアプリのデータを保存します。
Webサイトの画像はBlob Storage、VMのOSやアプリはManaged Disksというイメージです。
- App ServiceとAzure Functionsの違いは何ですか?
-
App ServiceはWebアプリやAPIを継続的に公開するサービス、Azure FunctionsはイベントをトリガーとしてNodeスクリプト等の小さな処理を実行するサービスです。
ざっくり言うと、「アプリを常時動かしたいならApp Service」「ファイルがアップロードされたときだけ処理したいならFunctions」という使い分けがわかりやすいです。
- Azureは個人でも使えますか?
-
使えます。
無料アカウントや従量課金で始められるため、個人の学習用途にも利用できます。
ただし、Azureは企業利用やMicrosoft製品との連携で強みを発揮するクラウドです。
個人で小さなLinuxアプリを動かしたいだけなら、VPSやAWS・GCPの方が情報を探しやすい場合もあります。
Windows Server・Entra ID・.NETを学びたい人にはAzureが向いています。
- ブログ運営にAzureは必要ですか?
-
基本的に不要です。
AzureでもWordPressは運用できますが、Virtual Machines・SQL Database・ネットワーク・セキュリティ・バックアップなどを自分で管理する必要があります。
WordPressブログを始めるなら、ConoHa WINGやエックスサーバーのようなレンタルサーバーの方が圧倒的に手軽です。


まとめ|Azure用語はまず20語だけ押さえればOK
Azureは特にMicrosoft製品との連携・企業システム・Windows環境に強いクラウドです。
ただし、初心者が最初からすべて覚える必要はありません。
まずこの記事で紹介した20語を「何に使うか」で把握するだけで、入門記事やチュートリアルの見え方がかなり変わります。
- サブスクリプション・リソースグループ・リソースの3層構造はAzure固有の考え方
- Virtual Machinesは仮想サーバー・Blob Storageはファイル置き場・SQL Databaseはデータベース
- Microsoft Entra IDは旧Azure AD。認証・ID管理の中心として企業環境では必須の知識
- App ServiceはWebアプリ公開・Azure FunctionsはイベントベースのサーバーレスとColorsして使い分ける
- Azureは従量課金。VMを止めてもManaged DisksやPublic IPは残り続けるので注意
- 予算アラートの設定とリソースグループごとの整理は、使い始め前にやるべき必須作業
- 小規模アプリ・ブログ・Linux学習ならVPSやレンタルサーバーの方が向いている場合も多い
「Azureが有名だから使う」のではなく、「Microsoft製品と連携したい」「Windows環境を学びたい」「企業システムに関わる」という目的が先にある人にとって、Azureは非常に価値のある選択肢です。
まずは用語をざっくり理解して、小さく触りながら慣れていきましょう。



サブスクリプションとリソースグループの違いがずっとモヤモヤしてたけど、やっと整理できたわ!Microsoft Entra IDも旧Azure ADって聞いたらすっきりした。まずVirtual MachinesとBlob Storageを実際に触ってみようかな。









