すてぴあ記事を書いていたら間違えて削除しちゃったの…。ゴミ箱にも残ってなくて、もう戻せないのかしら。



それは焦るよね。でも大丈夫。エックスサーバーを使っているなら、MySQLデータベースの自動バックアップから記事を復元できる可能性があるよ。ただ、操作を間違えると最新記事がまとめて消えることもあるから、手順と注意点をしっかり確認してから動こう。
WordPressの記事・固定ページ・設定は、サーバー上のファイルではなくMySQLデータベースに保存されています。そのため、記事を削除してしまったり設定を変更して戻したくなったりしたとき、MySQLの復元が関係してきます。
エックスサーバーでは、サーバーパネルからMySQLデータベースの復元を実行できます。ただし、復元は現在のデータベースを過去の状態で上書きする作業です。何を・いつの状態に・どのDBに戻すかを確認せずに実行すると、直したい箇所は戻っても、最新記事や設定変更が消えてしまいます。
この記事では、MySQL復元が必要なケースの判断から、データベース名の確認方法、実際の復元手順、よくある失敗まで、一連の流れを解説します。
- MySQLを復元すると何が戻り、何は戻らないのか
- MySQL復元すべきケース・しない方がよいケースの見分け方
- 対象データベース名の確認方法(wp-config.php・簡単インストール)
- 復元前に現在のMySQLを手動バックアップする手順
- エックスサーバーでMySQLを復元する手順
- 復元後にMySQL特有の確認すべき項目
- MySQL復元でよくある失敗と対処法
WordPress全体のバックアップ・復元の流れや、Web領域との使い分けを先に確認したい方は、まず以下の記事をご覧ください。


MySQLを復元すると何が戻るのか
WordPressは「ファイル」と「MySQLデータベース」の2つで動いています。MySQL復元で戻るのは、このうちデータベース側の情報だけです。
| 戻したいもの | 保存場所 | 復元方法 |
|---|---|---|
| 記事・固定ページ・コメント | MySQL | MySQL復元 |
| メニュー・ウィジェット・各種設定 | MySQL | MySQL復元 |
| 一部プラグインの設定 | MySQL | MySQL復元 |
| 画像・アップロードファイル | Web領域 | Web領域復元 |
| テーマ・プラグインファイル | Web領域 | Web領域復元 |
| wp-config.php / .htaccess | Web領域 | Web領域復元 |
特に注意したいのは、MySQLを復元しても画像ファイルそのものは戻らないという点です。画像はwp-content/uploadsフォルダに保存されており、これはWeb領域側のデータです。記事内の画像が表示されない原因が「画像ファイルの削除」であれば、MySQLではなくWeb領域の復元を検討する必要があります。



「記事を消した=MySQL」「画像が消えた=Web領域」という基本の切り分けだけ覚えておけば、復元対象を間違えるリスクがかなり減りますよ。ファイルとデータベースの詳しい違いは親記事で説明しているので、そちらもあわせて確認してみてください。
MySQL復元すべきケースと、しない方がよいケース



記事を削除したからMySQL復元すればいいのかと思ったけど、本当にそれでいいのかな?



まず「ゴミ箱に残ってないか」の確認が先だよ。ゴミ箱にあれば復元ボタンで一発で戻せるから、MySQLを動かす必要すらない。あと、原因がテーマやプラグインのファイルにある場合は、MySQLを戻しても直らないこともある。ケースを整理してから判断しよう。
MySQL復元を検討すべきケース
- 記事・固定ページを削除してしまった
- メニュー・ウィジェット設定を戻したい
- プラグイン設定を過去に戻したい
- Web領域を復元しても直らない
MySQL復元より先に確認・試すべきこと
MySQL復元は影響範囲が大きい作業です。以下に当てはまる場合は、MySQLを動かす前に別の対処を先に試しましょう。
- 画像が表示されないだけの場合
- テーマファイルを編集してエラーが出た場合
- プラグイン本体のファイルが壊れている場合
- 原因がはっきりしていない場合



まずゴミ箱を確認して、それでもなければMySQL復元を考える、ってことね。いきなり復元ボタンを押さなくてよかったわ!
対象のMySQLデータベース名を確認する方法
MySQL復元で初心者が最も迷うのが、「どのデータベースを選べばいいのか」です。データベースを間違えると、別サイトのデータを上書きしてしまう可能性があります。特に複数のWordPressを運営している場合は、必ず以下の方法で事前確認をしてください。
方法①:wp-config.phpで確認する(最も確実)
WordPressのwp-config.phpには、そのサイトが接続しているデータベースの情報が記載されています。FTPソフトやエックスサーバーのファイルマネージャーで対象サイトのルートディレクトリを開き、wp-config.phpを確認します。
確認する項目はDB_NAMEの値です。
define( 'DB_NAME', 'ここがデータベース名' );- このDB_NAMEの値が、サーバーパネルで選ぶべきデータベース名と一致します
- wp-config.phpにはパスワード等の機密情報も含まれます。内容のスクリーンショットをSNSに投稿しないよう注意してください
方法②:WordPress簡単インストール画面で確認する
エックスサーバーのサーバーパネルにある「WordPress簡単インストール」の管理画面から、インストール済みのWordPress情報を確認できます。対象ドメインの情報を開くと、使用しているデータベース名が表示される場合があります。
- 対象ドメインとURLが一致しているか
- インストール先がルート直下かサブディレクトリかを確認する
- 表示されたMySQLデータベース名をwp-config.phpのDB_NAMEと照合する
複数WordPressを運営している場合の見分け方
複数のWordPressを運営していると、データベース名だけで判断すると誤操作のリスクが上がります。以下の項目を組み合わせて確認しましょう。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| ドメイン | 復元したいサイトのドメインと一致するか |
| インストール先 | ルート直下かサブディレクトリかを確認 |
| wp-config.php | DB_NAMEが対象DBと一致するか |
| WordPress簡単インストール | 対象URLとDB名が合っているか |
| 作成日 | サイト作成時期と一致するか |
1つでも不安がある場合は、エックスサーバーのサポートへ確認してから復元を実行しましょう。操作を間違えると、別サイトのデータを上書きしてしまう可能性があります。
復元前に現在のMySQLを手動バックアップする手順



復元する前に今のデータベースを保存しておくって聞いたけど、どうやってやるの?



サーバーパネルから手動でダウンロードできるよ。これをやっておくと「復元したけど、やっぱり戻したい」となったときに選択肢が残せる。数分でできるから、必ず実施してから復元に進もう!
MySQLを復元すると現在のデータベースが上書きされます。復元前に現在の状態をバックアップしておくことで、「やっぱり戻したい」という状況に備えられます。特に最新記事を公開したばかり・複数人でサイトを更新している場合は必須の作業です。
エックスサーバーのサーバーパネルにログインします。WordPressの管理画面とは別のパネルです。
データベースカテゴリにある「MySQLバックアップ取得・復元」をクリックします。
前章で確認したDB_NAMEに対応するデータベースを選択します。「バックアップ取得・復元」をクリックします。
「手動バックアップ」に保存されるので、バックアップファイル(.sql.gz形式)をローカルPCにダウンロードします。さらにGoogle DriveやDropboxなどの外部ストレージにも保存しておくと安心です。同じサーバー内だけに保存していると、サーバー側のトラブル時に取り出せない可能性があります。
このバックアップ取得は、大きな変更の直前にも習慣として実施しておくと、復元の選択肢が広がります。記事を大量に修正する前・テーマ設定を大きく変える前・プラグイン設定を変更する前などに1本取っておくのがおすすめです。
エックスサーバーでMySQLを復元する手順
準備ができたら、MySQL復元を実行します。実際の画面名や仕様は変更される可能性があるため、作業時はエックスサーバー公式マニュアルとサーバーパネル上の表示も確認してください。
エックスサーバーのサーバーパネルにログインします。WordPress管理画面にログインできない状態でも、サーバーパネルにログインできればMySQL復元を進められる可能性があります。
データベースカテゴリから「MySQLバックアップ取得・復元」をクリックします。以前の管理画面では名称が「MySQL復元」のみ表示されることもあります。見つからない場合はサーバーパネル内で「MySQL」「バックアップ」などの項目を確認しましょう。
前章で確認したDB_NAMEに対応するデータベースを選択します。複数のデータベースが表示される場合、名前が似ているものを間違えないよう慎重に確認してください。
不具合が起きる前・削除する前の日付を選びます。たとえば今日の午前中に記事を削除した場合は、前日のバックアップを選ぶと復元できる可能性があります。ただし前日の状態に戻すと、今日追加した記事や設定変更は消える可能性があります。
実行前に以下を最終確認しましょう。確認できたら「実行する」をクリックします。
- 対象データベース名は正しいか
- 復元日付は不具合・削除の前の日付か
- 現在のMySQLを手動バックアップしたか
- 復元後に消える可能性があるデータを把握しているか
復元が完了したらWordPress管理画面にログインして状態を確認します。「サイトが表示された」だけで終わらせず、次章のチェックリストに沿って確認しましょう。
復元後にMySQL特有の確認すべき項目
MySQL復元後は、見た目の表示確認だけでなく、管理画面の中身まで確認することが重要です。データベースを戻すと記事・設定・導線が過去の状態に戻るため、画像やテーマとは異なる確認が必要になります。
- 投稿一覧:記事データが正しく戻っているか
- 固定ページ:サイトの導線が崩れていないか
- メニュー・ウィジェット:読者の導線が崩れていないか
- お問い合わせフォーム:通知先・返信文が変わっていないか
- アフィリエイトリンク・広告タグ:収益導線が消えていないか
- キャッシュ削除:古い表示を見ていないか確認する
MySQL復元でよくある失敗と対処法



MySQL復元の失敗で一番多いのは、「日付を間違えて最新記事が消えた」です。次に多いのが「別サイトのDBを上書きしてしまった」。どちらも、復元前の確認を省いたことが原因なんですよね。手順は難しくないんですが、確認を丁寧にやるかどうかが結果を大きく左右します。
- 失敗① 復元日を間違えて最新記事が消えた
- 失敗② 別サイトのデータベースを復元してしまった
- 失敗③ Web領域の問題なのにMySQLを戻してしまった
- 失敗④ キャッシュで古い表示を見て「戻っていない」と誤判断した
- 失敗⑤ 原因プラグインを再度有効化して再発した
MySQL復元後も直らないときの確認ポイント
MySQLを復元してもサイトが直らない場合は、原因が別にある可能性があります。以下を順番に確認しましょう。
- キャッシュを削除してシークレットモードで確認したか
- テーマ・プラグインファイルなどWeb領域側に原因がないか
- PHPバージョンを最近変更していないか(古いテーマ・プラグインとの非互換が原因のことがある)
- エラーログに手がかりがないか(どのファイル・プラグインでエラーが出ているか確認できる)
それでも原因がわからない場合は、エックスサーバーのサポートへ問い合わせましょう。問い合わせのときは、対象ドメイン・復元したDB名・選んだバックアップ日・直前の作業内容・現在の症状をあらかじめ整理しておくとスムーズです。
よくある質問
- MySQLを復元すると記事は戻りますか?
-
削除前のバックアップが残っていれば、記事が戻る可能性があります。ただし復元日以降に追加した記事や設定変更は消える可能性があります。まずWordPressのゴミ箱を確認し、ゴミ箱にもない場合にMySQL復元を検討しましょう。
- MySQLを復元すると画像も戻りますか?
-
画像ファイル自体は基本的に戻りません。画像はWeb領域(wp-content/uploads)に保存されているため、画像そのものを戻したい場合はWeb領域の復元が必要です。記事内の画像情報はデータベース側にも関係するため、状況によっては両方の確認が必要になる場合があります。
- 何日前まで戻せますか?
-
エックスサーバーの自動バックアップでは、MySQLデータベースについて14日前までのバックアップデータが提供対象と案内されています。ただし仕様は変更される可能性があるため、実際に作業する前にサーバーパネルや公式マニュアルで確認してください。
- 復元するデータベース名がわからない場合は?
-
まずwp-config.phpの
DB_NAMEを確認するのが最も確実です。それでも判断できない場合は、WordPress簡単インストール画面でドメインとDB名を照合してください。どちらも不安な場合は、エックスサーバーのサポートへ確認してから復元を実行しましょう。データベースを間違えると別サイトのデータを上書きしてしまう可能性があります。 - MySQL復元でサイト全体が直りますか?
-
必ず直るとは限りません。MySQL復元で戻るのは記事・固定ページ・設定などのデータベース情報です。テーマファイル・プラグインファイル・画像・.htaccessなどに原因がある場合は、Web領域の復元やファイル修正が別途必要です。
- 復元前にバックアップは必要ですか?
-
必要です。復元すると現在のデータベースが上書きされる可能性があるため、復元前に現在のMySQLを手動でバックアップしておくことを強くおすすめします。この記事で解説したサーバーパネルからの手動バックアップ手順を参考にしてください。
まとめ|MySQL復元は「何を・いつ・どのDBに」の確認が全て
エックスサーバーのMySQL復元は、記事・固定ページ・設定を過去の状態に戻したいときに役立つ強力な機能です。ただし使い方を誤ると、最新記事が消えたり、別サイトのデータを上書きしたりするリスクもあります。
復元は「とりあえず戻す」のではなく、何を戻したいのか・どのデータベースを戻すのか・いつの状態に戻すのかを整理してから実行することが大切です。
- MySQLには記事・固定ページ・設定が保存され、画像・テーマはWeb領域
- まずゴミ箱を確認。なければMySQL復元を検討する
- 画像・テーマが原因ならMySQL復元では直らない
- wp-config.phpのDB_NAMEで対象データベースを必ず確認する
- 復元前に現在のMySQLを手動バックアップしておく
- 復元後は記事・固定ページ・メニュー・フォーム・広告リンクまで確認する
- 直らない場合はWeb領域・PHPバージョン・エラーログも確認する



ゴミ箱を確認してから動く、DB名を照合してから復元する、復元前に今の状態を保存しておく。この3つを覚えておけば、焦らず対応できそうね!
Web領域との使い分けやWordPress全体のバックアップ・復元方法を詳しく確認したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。











